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執筆者の写真Misawa Sayaka

【第十八夜】内匠慧CD発売記念ピアノリサイタル

現代屈指の作曲家と称されるリゲティを 異色の俊才、内匠慧が弾く!

2018年、今年初のコンサートは異色の俊才、ピアニスト内匠慧さんによる現代屈指の作曲家と称されるリゲティを中心としたプログラムを堪能しました!

内匠さんは今回、CD発売記念ピアノリサイタルということで記念すべきデビューCD発売も兼ねてのコンサートでした。

まず、当日のプログラムはこちら!

<プログラム> ヴァイン:ソナタ第1番 ストラヴィンスキー:ペトルーシュカより3つの断章 ショスタコービッチ:24の前奏曲とフーガ 第24番 ドビュッシー:映像第2集より「葉ずえを渡る鐘の音」 リゲティ:練習曲 第7番「悲しい鳩」 ドビュッシー:練習曲 第7番「半音階のために」 リゲティ:練習曲 第10番「魔法使いの弟子」 ドビュッシー:映像第2集より「そして月が廃寺に落ちる」 リゲティ:練習曲 第11番「不安定なままに」 リゲティ:練習曲 第6番「ワルシャワの秋」 リゲティ:練習曲 第13番「悪魔の階段」

<アンコール> リゲティ:練習曲 第15番「白の上の白」 リゲティ:ハンガリー風ロック

今まで見たこともを無いようなプログラムに私たちもドキドキ・・・! 当サロンでは、私たちから演奏曲を指定することはありません。 演奏家さんが本当にやりたい曲、想いを込めたプログラムを全力でできるよう、演奏家さんに寄り添ってサポートをさせていただいております。 内匠さんの「現代曲を演奏する演奏家として、クラシックを音楽の伝統を継承したい」という思いに共感し、 今回のコンサートが実現しました。 その想いが伝わるように、プログラムには随所に内匠さんの仕掛けが散りばめられておりました。 例えば、リゲティに関連の深いドビュッシーの作品を並べ、対象させて鑑賞するなど、面白い工夫が凝らされていました。

非常に技巧的な曲ばかりですが、技術面の破綻もなく、リズム、ダイナミズムも明晰なところはさすが…!! どこか理知的なリゲティの宇宙の秘密を語るような、絶に繊細なリズムセンスで打鍵され生み出される音たちは私たちにその答えを導くような説得力に溢れていました。 内匠慧という希有な一人のピアニストが弾いているはずなのですが、右手から出てくる音と、左手から出てくる音の特性がかなり異なり、別な人間が弾いているかのごとき錯覚を覚えるほどです。

ところが、その両者が、音の踊り場ごとに融和し、握手をし、一つになり、またそれぞれの音楽を紡ぎ出していくと表現すればよいのでしょうか、そんな感じでした。 音そのもの、響きの聞こえ方でも変わった体験をしました。 サロンの後ろの方で聴いていると、左手が紡ぎ出している音が、左側の地の底から湧いてくるように聞こえるのです。このような面白い体験は初めてのことです。

音を楽しむ、響きを楽しむ、演奏を楽しむという点で、極上の名演であり、空間に広がる様々な種類の音を十分に楽しむことができました! 新たな音楽の聞き方を導いてくださった内匠さんに感謝です。

天然(?)、素朴な、彼のユーモア溢れるお人柄が炸裂したトークも見所でした!(笑)

その数日後、内匠慧さんのCDを聴いてみました。 すると、今までとは、まったく違った聞こえ方です!

リゲティの音楽はとても面白いのです。 また、内匠慧さんの演奏も実にすばらしいです。 →ご購入はこちら ぜひ、皆さんもこのCDの演奏を聴かれてみてはいかがでしょうか♪ 内匠慧さんの音楽仲間が口をそろえ、

「内匠慧さんは本当の天才ですよ!」という言葉が納得できると思います。

その内匠慧さんは、今年、「内匠 慧 コンフルエンシスシリーズ」として、現代曲を、しかも作曲を委嘱し、世界初公演のコンサートを、美竹清花さろんで4回のシリーズとして行うことになっています。 ぜひ皆さまもこの「内匠 慧 コンフルエンシスシリーズ」にお越しくださればと、期待しています。

<内匠 慧 コンフルエンシスシリーズ> 第1回「新実 徳英」展 第2回「菱田 麻耶」展 第3回「北爪 道夫」展 こちらをチェック! https://mitakesayaka.com/events/1.html


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