絶対に聞き逃すことができない、
俊英三人によるこだわり抜いた価値ある企画
"初"のアンサンブルは Trio Explosionの名のごとく、まさに爆発…!
8月7日は月曜にも関わらず満員御礼のコンサートとなりました。 その理由に、俊英メンバーとこだわり抜いたプログラム、そしてアンサンブルならではの響きの豊かさが、今も鮮明に蘇るようです。 Trio Explosionは、Pf.黒岩航紀さん、Ob.荒川文吉さん、そしてFl.齋藤志野による結成4年目のグループで、まさに爆発中、または爆発寸前のすばらしさです。
なんと皆さん留学予定のため、今回が留学前に集まれるかなり貴重なコンサートだったそうなのです。 今回、聴けた方は非常にラッキーだったのではないでしょうか?!
選曲も演奏もこだわり抜かれており、文句なしのこだわりの企画。 バロックから近現代まで…長時間のプログラムに関わらず、それぞれの個性がキラリと光る演奏にどんどん引き込まれていきました。 三人の息の合ったトークも会場を和ませていましたね…! また、プログラムの途中にバロックを3曲挿入させていることで何とも言えないバランスが保たれていると感じました。 何よりもすばらしかったのは、オーボエ、フルートのハーモニーで、調和に満ちた極上のひととき。ハーモニーの厚みが会場全体を通して肌で伝わってきました。
そして、後半始めに黒岩航紀さんのバッハが演奏されました。
曲目は平均律第2巻23番 ロ長調 BWV892と ブゾーニ/バッハのカンタータより「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659。 なるほど、今後が実に楽しみと、一種のサプライズを感じながら聴きました。 バッハはよく言われることですが、音楽の父、原点、バッハの四声を中心とした楽譜の中に、今日のジャズやポピュラーに至るまでのすべての音楽が内包されている。 そして、わたしたちバッハのファンは、そうしたバッハの作品に対してどんなアプローチで、どんな演奏を聴かせてくださるのか、それに特別な関心を抱いてしまいます。 黒岩さんのバッハはバッハを「バッハらしく弾こう」というような従来のアプローチではなく、 「すべての音楽はバッハに返るのだ」ということにハッとし、そんな本質的な事実に気付かされるような演奏でした。 このような気付きがある演奏は、ずっと記憶に残っているものです。 今後の黒岩さんのバッハに、さらに注目せざえるを得ません。 そんな今回の演奏会は、気付きあり、調和あり、和みあり、爆発あり(‼︎)で大満足なコンサートとなりましたね…!
たくさんのお客様にご来場いただけたこと、心より嬉しく思っております。
次回の10月25日(水)は黒岩航紀さんのソロが中心のサロンコンサートを開催予定です。 そしてなんとゲストに黒岩さんの信頼するあのヴァイオリニストさんも登場♪ お楽しみに!!