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  • 執筆者の写真Misawa Sayaka

プログラムの組み方

「音楽家の人はもっと自然の原理原則をとり入れてプログロムを組めば良いのにね。」

その一言でハッとしました。

やはり、うちの代表は視点がするどい。

世の中を斜めから見過ぎだと感じることも多々ありますが、

的確なので何も言えない。

たしかに

私も、いち聴衆としてたくさんの演奏会のチラシを見にしてきましたが

変にマニアックなプログラムに固まってしまっていたり、

音楽の要素以外のところをアピールポイントにしてしまったり、

斬新なことを打ち出してみたり、

「ニーズ」だけにフォーカスしてみたり・・・

もちろん、胸がトキメクものもあったり・・・

私が以前、企画をやっていた時は上記の中でいうと

「ニーズ」のみにフォーカスした内容が多かったと思います。

お客様はこんな人をターゲットにして、だからこんな曲が聴きたいというニーズがあるから、

選曲やコンセプトはこうして、と・・・そればかりを一生懸命考えていました。

しかし、物を売る原理もそうですが

果たして「ニーズ」だけを追求すればうまくいくのでしょうか?

そしてそれを求める「人」ってそんな単純で簡単に考えて良いものなのでしょうか・・・?

実はもっとニーズの前にさらに奥深く、根底にある

「シーズ(種)」を見極める方が大事なような気がします。

例えば

クラシック音楽の愛好家が日本ではたった5%しかいません。

だからといって

ニーズに働きかけて単純に95%の人がみんなクラシック愛好家になりうるかといれば

・・・違うと思います。

もっと社会的要素や自然的な原理が関わってきていると思うからです。

それは物を投げては落ちるように、自然なこと。

その大きな要員である「種」を見極めてゴールを決めないと

間違った努力に、なりかねません。

単純に「ニーズ」だけで計算して狙って、企画打ち出して行けば良いと思ってしまいがちですが

そればかりでは続かないのです。

(そりゃそうだ。表面的には川の流れに乗っているように見えても、実は自分の気づかないところで大元である海の流れには逆らっているのですから。いつかは海にのみ込まれてしまいます。)

ということを踏まえると

95%の人をクラシック愛好家にするという考え方ではなく

5%の枠をどうすればもっと広げられるか?

というアプローチが正しい気がします。

だって、クラシック音楽って"本物”が最終的には残るから。

短期的視野でもって表面的に浅いファンを増やすよりも

長期的に、好きな人にもっと好きになって欲しい!

もしくは好きになる可能性のある人に気付いてもらう方が、

実は近道だと思うのです。

そう考えるとプログラムの組み方も見えてきます。

全体の構成が3分の3だとして

① 3分の1 【お客様が聴きたい曲】

→聴き馴染みのある、聴きごたえのある有名な曲が挙げられるかもしれません。

② 3分の1 【自分が好きな曲(弾きたい曲)】

→自分がどうしても弾きたい曲。想い入れのある曲や十八番でしょうか。

③ 3分の1 【お客様に聴かせたい曲(気付いて欲しい曲)】

→こんな素敵な曲が実はあるんだよ!といった隠れた名曲。自分のセレクト、個性も出るかもしれませんね。

こんなイメージになると思います。

もちろん、全体の統一感(テーマ)は、ある前提です。

前にビジネスの原理=音楽の原理とはかけ離れているという話がありましたが、

根底では当てはまる部分もあるようです。

短期的な成功のみでプログラムを組んでしまうと、木を見て森を見ずになりがちになってしまいます。

大事なことは、自然の原理原則を理解しつつ、毎回の成功を目指して企画を考えていくことかなぁと思います。




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