横山幸雄さんはデビュー25周年コンサート
仲道郁代さんはデビュー30周年コンサート
何十年って
す、すごいですね・・・!
さかのぼりますが
お二方ともサントリーホールでした。
「デビュー25周年記念
横山幸雄ピアノ・リサイタル」
2017年1月21日(土)18:30開演
モーツァルト: 幻想曲 ハ短調 K475
シューマン: 幻想曲 ハ長調 op. 17
シューベルト: 即興曲 ヘ短調 op. 142-1
ショパン: バラード第1番 ト短調 op. 23
リスト: スペイン狂詩曲 S254/R90
花束もたくさんっ!!
アンコールはこちら!!
横山さんは音の響きの深さと、レパートリーの多さがピカイチですね!
音がツンと立っている演奏家が多い中、響きの深さを感じられる音。 端正なんたけど、どこかノーブルな音楽。
特にアヴェ・マリアは素晴らしかったです。
「あ、アヴェ・マリアだ」と、聴き入っていると
あれよあれよ・・・
横山さん風ピアニズムに大展開!!
とってもドラマチックなアヴェ・マリアが、会場を包み込みました。
うむ、
なぜアヴェ・マリアを聴くと、心の奥があったかくなるのでしょう?
音楽の不思議・・・
「曲のなかには作曲家が命懸けて作曲した曲もある。
だから音楽はただの"娯楽"という言葉では済まされないと思うんです。」
とあるインタビューで横山さんがそう答えていたのが、
とっても印象的でした。
けど、本当にそうだ・・・。
演奏家によってそれぞれ 役割 があるので、全員がそのスタイルを取る必要はないとは思いますが(?)
基本的に作曲家へも敬意は忘れべからずかと。
横山さんはショパンコンクールで伝説を残してから
演奏活動を25年続けるだけでもすごいことなのに、
維持するだけでも大変なことなのに、
さらにさらに進化されている姿は、本当にすごいと思います。
進化か退化しかないって有名な言葉がありますが、その通りだなぁ。
背筋が伸びました。
続いては・・・
ジャンッ!!
お綺麗。
「仲道郁代 30周年コンサート」
2017年1月29日(日) 14:00 開演
曲目
チャイコフスキー: 弦楽セレナーデ ハ長調 op. 48から
ショパン: ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op. 11
チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op. 23
指揮小林研一郎
出演ピアノ:仲道郁代
東京フィルハーモニー交響楽団
なんと私の大好きなショパンの1番のコンチェルトと、有名なチャイコのコンチェルトが二曲を1日で聴けるとは・・・!
ぜ、贅沢だ・・・
指揮は炎のコバケンこと小林研一郎さん。
仲道さんがトークでも話されていましたが、
コバケンさんとはデビューの時から共演もされていて、今だから言えるデビュー当時のエピソードなんかも、語られており、会場がほっこりとしました。
そしてなんと
皇太子様もいらっしゃってました!!
昔はよくいらっしゃっていたようですが、最近はあまり見かけませんね!
去年、年間83回のコンサートに行きましたが、名前は言えませんが
とある政治家さんがいらっしゃってたこともありました。
どんな人も良い音楽に触れたい、という欲求があるようです。
横山さんの25周年もそうですが、 仲道さんの30周年も すごい!! ていうか30周年って、、 年齢がわからないほどの美しさです。
仲道さんはお客様が楽しめるための工夫を細かいところで感じられました。
例えば、プログラムに挟まれていた
「郁代 行くよ 新聞」
コンサートを200%楽しむ方法。
こういった配慮は、さすがだなぁ。
「素晴らしい演奏する演奏家がいたとして、無人島で弾いていては意味がない。」
オーディエンスがいてのプレイヤーだというのは、当然基本的なことだとは思います。
ただ、バランスがとても重要だと最近感じていて
逆にオーディエンスはいるけど、そこに良い音楽がなければ
そもそもコンサートは成り立ちません。
なので、どちらも重要な要素だとは思いますが
「音楽ありき」でコツコツと積み重ねて行くことが
大切なのかなと
わたしも色々と経験したなかで、思います。
とにもかくにも
30年も25年も続くこと自体、本物である証拠!!
何事も続けることが、一番難しいですよね!
会社も設立して5年以上続く確率は約15%。
30年ともなると、ほぼ0%です。
なので今自分に続いているものがあるとしたら
自分にとってなくてはならないものであり、奇跡であり、
大切にしたいことだと、気付かされます。
わたし自身おおざっぱで、飽きっぽいところもありますが
音楽の持つ力だけは、ずっとずっと信じて止みません。
長く愛され続ける演奏家さんから、
まだまだ学べることはとても多く
これからも足を運びたいと思います。