2016/12/11
モーツアルト / 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」
指揮、ハンマーフリューゲル:ジョナサン・ノット 舞台監修、ドン・アルフォンソ:サー・トーマス・アレン フィオルディリージ:ヴィクトリヤ・カミンスカイテ グリエルモ:マルクス・ウェルバ フェルランド:アレック・シュレイダー ドラベッラ:マイテ・ボーモン デスピーナ:ヴァレンティナ・ファルカス 管弦楽:東京交響楽団 合唱:新国立劇場合唱団
モーツアルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を見に行ってきましたーーー!!
ただ、今回は演奏会形式です。
普段のオペラと違う点がいくつかありました。
①字幕は両脇の端っこではなく真ん中の上の方に出ていて見やすかったです。
②オケピットや大きな舞台装置は無く、舞台にオーケストラや歌手が一緒に現れるので
音楽、歌手、聴衆の距離が近く親近感がありました。
今回の指揮・ハンマークラヴィーア演奏のジョナサン・ノットは
「客席と舞台が一体化する特別な体験―」
私は、演奏会形式のオペラがとても好きです。
と語ってます。
確かに、この作品に関しては演奏会形式もしっくりきます✨
お客様も肩を張らずに、気軽な気持ちで聴きに行けるのが良いですね!
独唱は少なく、重唱や美しいアンサンブルが印象的でした。
モーツァルトのオペラを聴いていると
悲劇を喜劇にしてしまって、最後は「スカッ!」とするから不思議!!笑
この「コジ・ファン・トゥッテ」もそうです。
自分の恋人が浮気するかどうかを賭けた、ちょっと一見不道徳な内容のオペラ。
結局、こんくらべに負けて、女性陣は浮気してしまうのですが
うむ、女性の気分は変わりやすい?
今の時代に関わらず、昔も不道徳だと見なされていたようでモーツァルトのオペラ作品のなかでも軽視されてきました。
ただ
20世紀に入って、リヒャルト・シュトラウスが再評価したことをきっかけに、真価が認められるようになったと、プログラムに書いてありました。
恋人が浮気してしまうなんて、一見悲劇?と思ってしまう内容ですね!
愛は完璧ではないという事実、、、ガーンってかんじでしょ?
けど、ポイントは最後。
歌詞は忘れちゃいましたが、
「どんな時も、どんな事も、明るく乗り越えられるのが本当の知恵だーー!」
みたいなことを歌って、最後幕が閉じられました。(私が歌詞からそう捉えただけかもしれませんが、笑)
うぉーーーー!!
わかる〜〜〜〜!!笑
いやに納得してスッキリして終わったのでした。
モーツァルトのオペラって、明るくてわかりやすいんだけど
深いんだよな〜
だから大好き‼️
大事なのは浮気をしたからうんぬんでもなく、
賭け事をしたからうんぬんでもなく、
それをどう解決するか、お互いのために愛を持ってどう捉えるか、が大事。
オペラって深いなぁ。
そんな事を思いながら
芸術劇場を後にしたのでした。