2016/12/6
いまや、大スター
ラン・ラン ピアノ・リサイタルへ!!
珍しく、チケット取るのが大変だったわ。
本当は近場のサントリーホールでの公演の方をとりたかったのですが、
発売と共にすぐに売り切れに・・・
それでもどうしても行きたかったので、みなとみらいホールへ!!
なかなか良いホールですが、ピアノソロだと広すぎるかな?
さすがスター
【プログラム】
チャイコフスキー:『四季』 op.37b
1月 炉ばたで 2月 謝肉祭 3月 ひばりの歌 4月 松雪草 5月 五月の夜 6月 舟歌 7月 刈り入れの歌 8月 とり入れ 9月 狩りの歌 10月 秋の歌 11月 トロイカ 12月 クリスマス
ショパン: スケルツォ第1番 ロ短調 op.20 ショパン: スケルツォ第2番 変ロ短調 op.31 ショパン: スケルツォ第3番 嬰ハ短調 op.39 ショパン: スケルツォ第4番 ホ長調 op.54
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アンコールはこちら
ランランを生で聴くのは実は初めてでした。
が
まず
最初の一音から
・・・‼️
今まで聞いてきたピアノの音で
聞いたことのない音だ。
う、美しすぎる・・・・
ハッ として息するのを忘れるくらい。
この音は
心が綺麗な人でないと、出せない音だぁ。。
そして
美しい音を出すのに欠かせない理想的な手の形
相当な訓練をしたに違いない。。。
音の美しさに驚いて
間の取り方に驚いて
曲の新たな解釈の発見に驚いて
パフォーマンスに驚いて
なによりも
ファンサービスに驚きました・・・!!
ステージから出てくるやいなや
四方八方の観客に大きく手を上げてニコやかに、お辞儀。
まるで「今日これから始まる音楽の時間を一緒に楽しみましょう!」
そう言っているかのようでした。
最後のプログラムが終われば
たっくさんのブラボーに
たっくさんの花束
前に座っていた人はパンダのランランぬいぐるみを持ってランランのエスコートでステージに登壇。
まさかのランランにハグされて会場は大盛り上がり・・!!笑
しまいにはランランが持っていたハンカチをプレゼント!!
すごいファンサービスだ!!
迷うことなくサイン会も参加しましたが
軽く1000人は並んでいました。汗
これ、クラシックのコンサートですか?
前に並んでいたおばさまと話しをしましたが、もう10年近く追っかけをやっているみたいです!
変わらぬ人気には、なにか秘密・秘訣がありそうだ。
アメリカタイムズ2009年度、「世界で一番影響力のある100人」に選出されるほど
ただのピアニスト以上のたっだ一人の 個 としての魅力がある人です。
胸がしめつけられるような感動ではなく
胸が温かく広がるような感動が
一週間たった今でも鮮明に残っています。
文字に起こすのが難しいくらいだったので、記事も遅れてしまいました。
なんでこんなにスゴイの・・・?
きっと普通じゃない人生を歩んできたに違いない・・・
そう思いながらプログラムを読んでいたら、それを証明することが書かれていました。
なんと
20代半ばで11カ国で出版された自伝があるらしい
しかも、ただのエリートが英才教育を受けてピアニストで成功したサクセスストーリーではないらしい?!
こちらのレビューでもそれが確認できます。
ランランが生まれ育った場所は中国のスラム街とも言える場所で
生活は極貧生活。
息子の才能に全てをかけた父親がお金をかき集めてピアノを買って特訓の日々がはじまります。
石を投げつけられながら、ピアノの弦が切れながら、来る日も来る日も 練習。
これを聞いただけでも
壮絶・・・!!
それぞれの使命を与えられてある人生であれば、
この人の辿ってきた道も 今ではうなずけます。
そしてこれからも変わらぬものであるくらい「本物」であり
すでに成熟した「自分」を強く持っている人です。
いやーーーーー
もしかしたら
今年一番くらいの良かったコンサートかも?!?!
感動からの気づきが ドカーンとありました。
私もおばさまたちに混ざってランランが来日するたびに追っかけしちゃうかも?!笑
クラシック音楽という歴史的な宝物を今の時代に呼び起こすことができるのは
演奏家のみ。
そう考えると演奏家ほど尊い存在はいないなぁ。
強く思いますが、悪い演奏家なんて一人もいません。
下手だろうが上手かろうがなんだろうが、です。
なので私は絶っ対に演奏家批判なんてしないです。
今回行ってみて
マーケットの偏りをうんと体感してショッキングを受けたのも事実。
人気のあるアーティストはチケットが取れないどころかサイン会は大大大行列。
その一方で
ほとんどのアーティストやエージェントが集客に頭を悩ませています。
このちぐはぐな状態、、どうすれば美しく流れるのだろうか、、、
大きく、すぐに良くなるということはないと思うので
やっぱり 本物 への追求と
音楽への愛を
強く、長く、持ちながら
積み重ねていくしかないと思います。
やはり本物に触れないと体験できない感動と
その感動から発見した気づきは、とても大きいものですね。。。
これからも常に大きな器をもってコンサートに足を運んでいきたいと思います。
感謝