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執筆者の写真Misawa Sayaka

ファジル・サイのトルコ行進曲

2016/11/17

「鬼才、天才、ファジル・サイ!」

のキャッチコピーでおなじみ

ファジル・サイのピアノリサイタルに行ってきました☆

この味のある看板は、、、

そうです。

紀尾井ホールです。

紀尾井ホール、結構好きです。

目の前のホテルニューオータニのイルミネーションが素敵だったので

コンサートに訪れた人がたくさん写真を撮っていました✨

紀尾井ホールの内装って

目の前のニューオータニとまるでセットかと思ってしまうくらい、上品。

プログラムは以下の通りです。

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モーツァルト:

ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330

ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331 「トルコ行進曲付」

休憩

ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332

ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K.333

幻想曲 ハ短調 K.475

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なんと…!!

オール、モーツァルトプログラム(@_@)

私が弾き手だったら、

超怖いプログラムです。。。汗

ですが

ファジル・サイのことですから

キレイな美しいモーツァルトでは終わるまいと思って席に着きました。

弾き始めると、、、

・・・ヤッパリ!!!

やはり、この人、只者ではない!笑

自由で官能的なモーツァルトと謳われていましたが、

というよりも

"多彩"で表情豊かなモーツァルト という言葉のほうがしっくり来ました!!

音が、

歌が、

演奏スタイルが、

自由に動き回り、

まさに多彩…!!

同じ音は一つもない。

モーツァルトなのに、

まるでファジル・サイが作曲した曲のようにも聞こえました。

けど、やっぱりモーツァルトだなぁと思えるのは

モーツァルトの曲には 自由さ があるからかしら?

このスタイルをベートーヴェンやショパンでやったらNGだつたのかも?

なんて後半くらいから思い始めました。

ファジル・サイの演奏スタイルもなんとも変わっていて

ペダルの踏み方がかかとを地面に付けずに細かくペダリングしているのが、独特!!

あとは

弾きながら思わず歌ってしまったり

音を手で掴んで空気を通して飛ばすような仕草があったり

指揮をするような動作があったのも

とっても独特なスタイルでした!!

意図的ではないので、

自分の世界観に入ってしまっている様子です。

演奏家の呼吸する音まで聞こえるのは

生演奏ならではの楽しみかたの一つでもありますね!!

ある程度予想して行きましたが、

想像以上に、自由だーーー!笑

ピアニスト、というよりは作曲家?指揮者?の弾くピアノといった印象。

途中、「えっ?!」ていうくらいテンポを揺らしたり、

「えっ?!」いうような解釈で弾いていたり、

けど最終的にはモーツァルト☆

モーツァルトは悲劇を喜劇にしてしまうような人ですから

オペラなんか、まさにそう!!

ワーグナーの暗〜いオペラよりも、

私は断然モーツァルト派。

一般的に悲観的になってしまうような設定も

おもしろおかしく、明るく、最後はハッピーエンド。

しかも明るいだけでは無く

深みや知恵もあるので、やっぱりモーツァルトは天才!!

その明るさと天真爛漫さで、ファジル・サイの音楽も受け入れちゃう!

というマッチ具合。笑

ファジル・サイにとって、モーツァルトの音楽は特別なもののようですね。

プログラムにもそんなようなことが書かれていました。

私がファジル・サイを知ったキッカケでもある

↓↓ジャズバージョンのトルコ行進曲↓↓

めちゃくちゃカッコイイーーーー!!

この演奏に憧れて、私も仕事で弾いたこともありました。笑

才能ある人です!

もちろん、今回もアンコールに弾かれておりました♪

サイン会にも参加しましたが、トルコ行進曲の楽譜にサインしてもらえば良かった〜〜〜

いつものオーケストラやピアノのコンサートと違って

20代〜40代くらいの男性が多かったです。

ジャズ×クラシック のオリジナルスタイルが

男性に人気だからかな?と思いました。

クラシック音楽の窓口を広げることで、新たなファン層を獲得しているようです。


次回はオールファジル・サイ編曲プログラムを聴いてみたいなぁ。

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