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  • 執筆者の写真Misawa Sayaka

ツィメルマンのメッセージ

2016/11/1

《東京ニューシティーオーケストラ第108回定期演奏会》

指揮:グジェゴシュ・ノヴァック

ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン

ベルリオーズ: 序曲「ローマの謝肉祭」 作品9 ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58 ムソルグスキー(ゴルチャコフ編曲): 組曲「展覧会の絵」

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この日は席が後ろの方は結構空いていました。

どんなコンサートなんだろうと、フライヤーを見ると・・・

なんと、

指揮者のグジェゴシュ・ノヴァックと、ピアノのクリスチャン・ツィメルマンは東日本大震災を祈念して無償出演!!

見てください、この誠実そうなお二方の表情(o_o)

素敵すぎるっ!!

そしてコンサートが始まる前にプログラムをめくると、こんなものが・・・

ツィメルマンからの聴衆に向けた、メッセージ。

こうゆうメッセージを送るピアニストのコンサートに行ったのは、初めてです。

震災への意識、起こった当時と今、世界的に与えた影響、日本の皆さんにむけた真摯なメッセージ、

    ・・・なるほどと思います。

自分の目の前のことだけでなく、外に視点を向けること。

そして、

その上で考え、相手を想い、自分たちにできること。

未来を創造していくこと。

・・・なるほどと思います。

そういう意味でも

ツィメルマンは「ピアニスト」という枠を超えた価値観を持っていることに、とても驚きました。

政治家とも、研究者とも、言えるくらいです!

渋谷のオフィスを持っているくらい、日本が好きなツィメルマン。

なにか、始まる前からグっとくるものがありました。。。

ツィメルマンのベートーヴェンピアノ協奏曲第4番は、初めて!!

美しすぎるベートーヴェン!

なんでこんなに一つ一つのフレーズの歌が美しいんでしょう( ; ; )

そして

フレーズの最後の音がオケとハモってる?!?!

なんとも不思議な現象なのですが、

同じ音なのに表情や色が違うんです!

まるで歌っているかのように✨

これがツィメルマンのコンチェルト!!

そうとうピアノにこだわりがあるのが、音を聴いてわかりました。

彼は職人でもあるのですね!

「ブラボーーーー!!!」

あ、隣の人もブラボー言ってました!笑

ツィメルマン、やっぱり人気だ(⌒-⌒; )

彼のピアノは彼の人間性から成り立っているのだと、今日ひしひしと感じました。

音楽って演奏にすべてあらわれるから、本質的。

演奏者にとって、こわい部分もあると思いますが💦

けど私はこう思います。

聴き手のすべてがあらわれる、と。

それが私がいつもしつこく言っている「感動する力」

なのです。

どう感じたかは一人一人自分だけのもの。

感動するか否かは、演奏家次第ではなく

自分次第。

このへんの話は長くなるので、

次の記事に書きます。

次回はポーランド人のツィメルマンならではの

ショパンが聴きたいですね。


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