2016/11/1
《東京ニューシティーオーケストラ第108回定期演奏会》
指揮:グジェゴシュ・ノヴァック
ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン
ベルリオーズ: 序曲「ローマの謝肉祭」 作品9 ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58 ムソルグスキー(ゴルチャコフ編曲): 組曲「展覧会の絵」
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![](https://static.wixstatic.com/media/301685_423fcfc2c77d4788bdc37f5453ea1400~mv2.png/v1/fill/w_64,h_54,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/301685_423fcfc2c77d4788bdc37f5453ea1400~mv2.png)
この日は席が後ろの方は結構空いていました。
どんなコンサートなんだろうと、フライヤーを見ると・・・
なんと、
指揮者のグジェゴシュ・ノヴァックと、ピアノのクリスチャン・ツィメルマンは東日本大震災を祈念して無償出演!!
見てください、この誠実そうなお二方の表情(o_o)
素敵すぎるっ!!
そしてコンサートが始まる前にプログラムをめくると、こんなものが・・・
![](https://static.wixstatic.com/media/301685_1ec85d6b157a49a29bddd95f73838b5d~mv2.jpg/v1/fill/w_130,h_173,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/301685_1ec85d6b157a49a29bddd95f73838b5d~mv2.jpg)
ツィメルマンからの聴衆に向けた、メッセージ。
こうゆうメッセージを送るピアニストのコンサートに行ったのは、初めてです。
震災への意識、起こった当時と今、世界的に与えた影響、日本の皆さんにむけた真摯なメッセージ、
・・・なるほどと思います。
自分の目の前のことだけでなく、外に視点を向けること。
そして、
その上で考え、相手を想い、自分たちにできること。
未来を創造していくこと。
・・・なるほどと思います。
そういう意味でも
ツィメルマンは「ピアニスト」という枠を超えた価値観を持っていることに、とても驚きました。
政治家とも、研究者とも、言えるくらいです!
渋谷のオフィスを持っているくらい、日本が好きなツィメルマン。
なにか、始まる前からグっとくるものがありました。。。
ツィメルマンのベートーヴェンピアノ協奏曲第4番は、初めて!!
![](https://static.wixstatic.com/media/301685_73e48fd3b48d4d65bd98276537931b16~mv2.jpg/v1/fill/w_147,h_196,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/301685_73e48fd3b48d4d65bd98276537931b16~mv2.jpg)
美しすぎるベートーヴェン!
なんでこんなに一つ一つのフレーズの歌が美しいんでしょう( ; ; )
そして
フレーズの最後の音がオケとハモってる?!?!
なんとも不思議な現象なのですが、
同じ音なのに表情や色が違うんです!
まるで歌っているかのように✨
これがツィメルマンのコンチェルト!!
そうとうピアノにこだわりがあるのが、音を聴いてわかりました。
彼は職人でもあるのですね!
「ブラボーーーー!!!」
あ、隣の人もブラボー言ってました!笑
ツィメルマン、やっぱり人気だ(⌒-⌒; )
彼のピアノは彼の人間性から成り立っているのだと、今日ひしひしと感じました。
音楽って演奏にすべてあらわれるから、本質的。
演奏者にとって、こわい部分もあると思いますが💦
けど私はこう思います。
聴き手のすべてがあらわれる、と。
それが私がいつもしつこく言っている「感動する力」
なのです。
どう感じたかは一人一人自分だけのもの。
感動するか否かは、演奏家次第ではなく
自分次第。
このへんの話は長くなるので、
次の記事に書きます。
次回はポーランド人のツィメルマンならではの
ショパンが聴きたいですね。